認知症の方に歯科医師として、どう関わっていくか… ピンピンコロリ…
こんにちは。
本日の午後は、左下にインプラント3本埋入&頬小帯切除術を行いました。
昔のサファイアインプラントで周囲炎を起こしていたので、昨年撤去し、綺麗に掻爬後、粘膜骨の回復を待っての治療でした。
術前にCT上で骨を確認していたところ、一部治癒不全が疑われていたため、久しぶりにオーソドックスな切開して埋入する方法で行いました。
肉芽組織が一部見られたので、その部分を丁寧に掻爬し、インプラント埋入を終えました。
頬小帯が突っ張っていたので、その部分はYAGレーザーで処置して全ての治療を終了。
予定通り1時間で終えました。
あとは腫れや痛みがでないのを祈るのみです。
Mさんお疲れ様でした。
ところで、本題です。
過疎、高齢化が急速に進む生月(いきつき)島で診療を続けていて、来院して頂いていた方の中に、認知症を発症する方が出てきました。
傾向として、噛み合わせをしっかりつくった後、定期的に来院して下さる方には、ほとんど見られません。
家族の方から数年ぶりに連絡をもらって、診せて頂いたら、以前とはまったく違う感じになっておられる方がほとんどです。
・入れ歯をなくした
・入れ歯がはまらない
・入れ歯を外せない
・残っている歯が痛い
…etc
様々な理由で連絡をもらいます。
診させて頂いて思うのが、積極的な治療ができないんです。
例えば、新しい入れ歯を作成しても、調整し終える前に、なくしてしまう。
慣れるまで使ってもらえないなどが起こるからです。
そうすると、痛みなく余生を過ごして頂くようにしか関われない現状があります。
対症療法です…
いつも思います、元気なうちに、しっかりとした噛み合わせをつくらせて頂いて、その後は、定期的に来院してメインテナンスをさせてもらう。
ピンピンコロリ
病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死んでいくのが、余生としては一番良いのではと僕は思うんです。
歯科従事者は、それに対して、かなり関われると思っています。
スタッフと共に日々精進しながら、元気なシニアが増える手助けをし続けます!
明日も皆様と共に、良い一日でありますように!