『マイクロスコープを使って歯科衛生士達がメンテナンスしてるんですよね!』最後の声となるとは…
2005年、僕がこの生月島で開業する際、最初に行った場所がある。
佐世保にある歯科衛生士の学校だ。
事前に電話で連絡して、主任の先生に約束を取り、お話をさせて頂く時間を作って頂いた。
S先生だ。
S先生に、
「歯科衛生士を中心とした予防歯科をやりたいんです!」
当時、何もない若い僕は、とにかく情熱で先生に訴えた。
そうすると、ある歯科衛生士の子を紹介してくれた。
今でも一緒に働いてくれているTだ。
それ以来、S先生には、大変お世話になった。
自費予防の会員さんが増えてきて、一緒に働いてくれる歯科衛生士を増やしたい事を相談させて頂くと、
「先生のクリニックに合いそうな子がいます。」
と紹介して下さった。
その歯科衛生士達が皆成長して、現在、歯科衛生士6名体制になっている。
皆、S先生の教え子だ。
S先生とは、時々電話で話をした。
昨年末、
「ブログ読ませて頂きました。
先生のクリニックでは、マイクロスコープを使って
歯科衛生士達がメンテナンスしてるんですよね!
是非、今度見学させて頂き、勉強させて下さい!」
歯科衛生士教育に燃えている熱い先生だった。
希望の日が年明けすぐで、ちょうどマイクロスコープを使ったメインテナンスの人がいなかったので、その日は申し訳ないですとお断りした。
ただ3月は、自費のメインテナンスの方が多いので、先生達が都合が良い日に来て下さいと伝え、電話を切った。
まさか、その電話が最後になるとは…
昨夜、TからLINEが入った。
「S先生が急逝された。」
と。
S先生と出会えていなければ、ウチのクリニックはない。
当院の歯科衛生士6名、全てS先生のおかげで、ご縁があった。
教え子達が、マイクロスコープを使ってメインテナンスする姿をお見せ出来なかったのが悔いに残る…
僕の使命は、S先生の教え子である歯科衛生士達が、日本のみならず世界で活躍しています!と天国に伝える事だと思う。
それがS先生に対する恩返しになる。
天国に召されるS先生、心からご冥福をお祈り申し上げます。