『インプラント補綴に困った時は、福岡のエボリューションラボの山田泰寛氏にSOSを』

18年間メインテナンスで通って下さっているAさん。先日来られた際、担当している歯科衛生士のTからインカムで連絡が入る。左下56のインプラントの上部が動いているようですと。

確認しにいくと確かに上部が少し揺れている。カルテを調べると2007年に埋入したあるメーカーのインプラントだ。このインプラントは形成バーとの遊びが多く、補綴のパーツ面などでも問題が多かった。メーカーに対してすぐにクレームをあげたが地方の一歯科医師の意見を聞く訳もない。

発売記念特典で、まとめ買いしていたが、患者さんに迷惑をかける訳にはいかないので、数十本を雑損扱いで処分した。しばらくして発売中止になったので、他でも問題があったのだろう。

それでも十数本埋入が終わっていた。それらは最終セット後、すぐにアバットメントが緩くなる現象が起き、ほとんどの上部構造が、やり直しになった。メーカーのマニュアル通りにつくる大手のラボでは対応が難しかった。元技工士で別メーカーの敏腕営業マンが、腕の良い技工士さんがいると紹介してもらった。その時にお世話になったのが、現在でも全ての自費補綴を依頼している福岡のエボリューションラボの山田泰寛氏だ。

開業する前は、福岡のインプラントを先駆けて取り組まれ、一時代をつくった医院で院内技工士をされていた。ありとあらゆるインプラントに精通され、とても頼もしい方だ。

今回も山田さんに連絡すると一つ返事で、「大丈夫ですよ」と返答を頂いた。インプラントは、フィクスチャーの周囲炎の問題だけでなく、今回のような上部構造の問題も起こる。そんな時に、山田さんのようにインプラントの歴史を知っていて、あらゆる対応が出来る技工士さんは、なかなかいない。全国でインプラントに取り組まれている先生、普段インプラントをされなくて他院から転院してきて対応に困っている先生、ぜひ山田さんに連絡を取ってみてください。

インプラント治療に取り組む限り、様々な問題が起こります。まずは起こらないように細心の注意を図る、何か起こっても慌てず、現状がどうなっているのか確認し、対応を考える。補綴の問題は、歯科医師だけではどうにもならないので、山田さんのように経験豊かな技工士さんに相談するのがお勧めです。

今回も助かりました。山田さん、どうもありがとうございます😊

写真は除去した揺れてきた上部構造です。アバットメントから山田さんに新製して頂きます。

インプラント 技工士