ココが吉野家?時代に合わせ変化する
急に吉野家が食べたくなる時がある。福岡の早良街道沿いに、30年以上前の九大に通っていた頃からある店舗がある。試験期間中、真夜中に何度もお世話になった。 先日近くを通ったので立ち寄ってみた。ここはファミレスなのかと思うぐらい中のレイアウトが変わっていた。吉野家と言えば、早い、安い、美味いの代名詞で、真ん中に店員が入るスペースがあり、その周りをカウンターが囲んでいるのが普通だった。
内装の色調に木目調を多く入れ、女性や家族組が入りやすく、2人掛け、4人掛けのテーブルが増えている。また入ってすぐに会計があり、持ち帰りを待つスペースも設置されていた。
豚丼の発売が始まってからは、3対1の割合で豚丼を食べる比率が上がった。注文する直前まで迷ったが、豚丼の大盛りと、アサリの味噌汁にした。合計858円と店員に言われワンコインで食べれた頃は、遥か昔とインフレが進む現実に戻される。
席に座り食べ始めると、横の4人席に父親と小学生ぐらいの女の子と男の子の3人組みが座った。父親は牛丼、子供二人は唐揚げ定食を食べていた。ふと前を見ると唐揚げの旗がヒラヒラと動いていた。牛の原価が上がってきたから、原価率が低い鳥にシフトしてきたのかと、つい経営者目線で分析してしまう。今では鍋も提供しているので、時代に合わせ商品のラインナップだけでなく、ターゲットも変えてきて、生き残っている。
歯科界も同じで、学生時代に習った事がない手術用顕微鏡マイクロスコープを用い、日々の臨床を行なっている。ITの進化で光学印象が当たり前になり、材料や器具それに合わせた術式も変わっている。 これからも進化し続けるので、現役でいる限り、遅れずについていきたい。ただ、それを実践するためには高額の機器の購入や講習会の参加が必要になる。借金が残り続けるため、死んだ時に返す死亡補償が厚い保険費も、払い続ける。
そんな事を考えだすと、歯科医師やらない方が良いのではと解答が出そうだ。都合が悪い事は、開かずの扉の奥に仕舞っておく。
写真は、ベトナムのハロン湾ツアーで立ち寄ったルオン洞窟です。オプションのスピードボート、楽しかったです。