歯のケアで認知症予防を!

こんばんは!😊歯科衛生士の川口です💡

もう夏☀️?!というような暑い日が続いていますが、みなさん体調崩されていませんか?

5月ももうすぐ終わり、そろそろ梅雨がやってきますね☔

ジメジメしたお天気はなんだか気分もスッキリしませんが、美しい紫陽花の季節でもありますね✨

梅雨入りしたら、カメラ片手にお出掛けするのが楽しみです📷

 

最近、とても勉強になる本を読みました📕

2018年11月に出版された、『脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!』という本。著者は認知症専門医の長谷川嘉哉先生です。

毎月1000人の認知症患者を診察する長谷川先生のクリニックでは、患者さんに血圧測定や血液検査など受けてもらった後、患者さんの口腔内のチェックをするそうです💡

患者さんのご家族は「どうして認知症の病院で歯のチェックを??」と疑問に思われるそうですが、

その後、希望する患者さんにはクリニックの歯科衛生士による徹底した歯のケアを行うほど、認知症と歯の関係がとても深いものだと長谷川先生は考えておられます!!

 

この本の中では、

「なぜ脳を守るために歯が大切なのか?」

「どんな歯のケアが脳を若返らせるのか?」

「全身疾患と歯の関係」

など、とても分かりやすく解説されており、誰でも今すぐ実践できることばかりでした!

本に書いてある内容を全てここでお伝えしたい!と思うほど面白かったのですが…

今日は私が特に興味深いと思った「噛むこと」についてのお話を少しご紹介したいと思います。

 

口に食べ物を入れて噛むと、ひと噛みごとに脳へ大量の血液が送り込まれるということをご存知ですか?

歯の下には、食べ物をかむ際、歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしている歯根膜という組織があります。

口に食べ物を入れて噛むと、この歯根膜が血管を圧縮し、脳に血液が送り込まれます。

その量は、ひと噛みで3.5㎖!!!

市販のお弁当などについてくる、魚の形の醤油入れがありますよね?あの容量と同じくらいだそうです👀‼️

噛めば噛むほど、あの容器いっぱいの血液がピュッと脳に送り込まれるのだから、よく噛む人の脳にはいつも新鮮な血液が届き、常に刺激を受けて活性化されている、ということになります。

勉強中に集中力をアップさせたい時、車の運転中など、ガムを噛むとシャキッとしませんか?

あれは、ガムを噛むことによって脳が活性化し、集中できる状態になっている、ということなのです✨

つまり、歯が弱くなったり抜けてしまって十分に噛むことができなくなると…

脳に送り込まれる血液量が少なくなり、脳機能が低下してしまうのです😢⤵️

脳機能の低下はヤル気の喪失や物忘れを引き起こし、やがては認知症の発症へと繋がってしまいます。

 

また、認知症の高齢者は、健康な高齢者に比べて残っている歯の本数が平均3分の1しかないという調査データがあるそうです!

残っている歯が少ない人ほど、認知症になりやすい!ということですね💦

つまり、「歯を失わないように健康な状態で温存する」ということが認知症予防においてとても大切なのです。

もう既に歯を失っていて義歯を使っている場合でも、きちんと口腔内に合った義歯を使用すると脳への刺激は得ることができるので、歯がないからと言って諦めてそのまま放置せず、歯科医院で義歯を作ることをオススメします⤴️

 

~私たちが受けたい歯科医療をそのまま患者さんに提案します~