真に手術用顕微鏡マイクロスコープが使えるようになると, 拡大鏡ルーペは不要になる…

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普通自動車免許を持っていれば、F1マシーンを運転できるか?

この質問に対して、多くの人は、そんなの無理だろうと答えると思う。

では、

手術用顕微鏡マイクロスコープを持っていれば、マイクロスコープが使えるようになるのか?

実は、これも無理だと僕は思う。

実際、マイクロスコープを購入したものの、高価な置き物になっている医院があると聞く。

 

2014年、山梨の秋山先生に師事し始めた頃、秋山先生に言われた。

マイクロスコープが本当に使えるようになると、拡大鏡は必要なくなる。

また拡大鏡を使うより圧倒的に治療のクオリティーが上がり、それに早い。

と。

正直、僕は、心の中で、そんなの嘘だろうと思った。

ピント合わせるのにも時間かかるし、増して、患者さんが動くのに、様々な臨床に使えるのは難しいだろうと。

 

実際、マイクロスコープは、歯内療法(歯の根っこの治療)では広く応用されている。

根っこの部分にフォーカスして、治療を進めていくからだ。

それが歯周病治療や他の領域になると、格段に応用例が減っている。

 

マイクロスコープでの症例が提示されている写真を見ると、ほぼ前歯部の応用例で、臼歯部に応用された例は少ない。

また、僕が実際見た訳ではないので事実は解らないが、術前と術後は、マイクロスコープでの写真だが、術中は拡大鏡で治療されている場合があると聞いている。

確かに写真を見ていて、立体視が難しいマイクロスコープでは、その角度だと治療が出来ないと思う。

 

話を戻すと、何故、僕が秋山先生の臨床に見せられたかというと、

2014年に福岡で開催されたある学会のランチョンセミナーで、

初めて秋山先生の講演を聞き衝撃を受けたからだ

2008年から海外の学会にも参加して、様々な世界の先生の臨床を見てきた。

そんな中、

こんな歯科治療が出来る先生が日本にいたなんて!

と本当に頭に雷が落ちた。

それから僕の修行が始まった。

 

僕の歯科医師としての師の一人に、大学院時代に大変お世話になった福岡の山道先生がいる。

山道先生は、常に言われていた。

トップに習え。二番の弟子じゃない。

それを創った一番から習えと。

若い時に、その教えを頂き、ずっとそれを続けてきた。

 

手術用顕微鏡マイクロスコープの直視の概念を

2006年に世界で初めて発表したのは秋山先生だ

その秋山先生は日本人で、時差がない日本で学べる。

僕が住む生月島から山梨までは、様々な交通手段を乗り継ぎ、片道約10時間かかる。

はっきり言って、ソウルや上海の方が近い。

それでも、通い続けるのは、他では絶対に学べないからだ。

 

今まで一度も僕は歌舞伎を見た事がない。

いつか実際に見たいと思っていても、今のところ機会がない。

だから、歌舞伎を深く知る人が、この演題のこの役者さんが凄いんだよ!と熱く語っても、僕には馬の耳に念仏だと思う。

 

それと同じように、秋山先生の臨床凄いよ!と伝えても全く響かない先生がいる。

また、同じ会場で同じ講演を見ても、その凄さが解らない先生もいる。

逆に、その凄さは解っても、自分には無理だと最初から秋山先生のコースの門を叩かない先生もいる。

 

日本で広く流通しているカールツァイスのマイクロスコープは、秋山先生が考案された秋山カップリングと知らずに使われている先生が多い。

その秋山カップリングを知らずに通常のタイプで注文してしまった先生は、同じカールツァイスでも全く別物になるので苦労されるらしい。

また秋山先生に直接ご指導頂いた経験があるのに、それを隠して活動されている先生達もおられるので、正直、西の端で驚いている。

世の中には、様々な先生がいるもんだと。

 

またマイクロスコープが注目されているから、各メーカーから様々な機種が発売されている。

ただ、一言、マイクロスコープをあらゆる臨床に本気で使いたいと思うなら、

秋山先生に師事し、カールツァイスの秋山カップリングの機種を導入する

これしかない。

最近発売された、とある高価な手元が拡大出来る高性能録画機器を購入しても、同じような臨床は絶対に出来ない。

普通免許を持っていても、F1マシーンは運転出来ないように…

 

秋山先生の臨床に興味を持たれたら、YouTubeで、

AMD 臨床応用顕微歯科学会

を検索して欲しい。

秋山先生が会長をされている学会で、様々な動画がアップされている。

このブログを読んだ若い先生で、秋山先生の臨床に興味を持たれたら、一緒に学んでいきましょう。

会には、僕よりも個性的な先生が沢山いるので、面白いですよ(笑)

 

写真は、秋山先生から直接ご指導頂いた当院の歯科衛生士達だ。

本当に使って貰いたいと思い、山梨まで何回も研修に行ってもらった。

僕が教えるよりも、間違いなく秋山先生に直接教えてもらった方がレベルが格段に違う。

 

しかし、家庭やお子さんがいる歯科衛生士達は、山梨まで通う事が出来ない。

前から教えて欲しいと言われていて、ようやく今度の3日の祝日の日に僕と、歯科衛生士コースを最後まで修了した衛生士と共に、

山梨まで行けていない歯科衛生士達に院内セミナーを実施する。

 

休日返上で学ぶ歯科衛生士達のために、今日は、その準備をしている。

1日で出来るだけ効率良く、マイクロスコープを出来るだけ使えるようになるために試行錯誤している。

1日教えただけで直ぐに使えるようになる訳ではないが、ポイントを教え、あとは日々隙間時間を使ったり、自主練を通して、上達していって欲しい。

そして、お子さん達が大きくなったら、秋山先生に直接学びに行ってもらいたいと考えている。

トップに習うのは、それだけ違うから。

 

明日も皆様と共に、良い一日でありますように。