患者さん一人一人、スタッフ一人一人に、どうしたら、もっと幸せにできるかな…
僕の治療方針は、いたってシンプルだ。
来院される一人一人の患者さんに対して、僕の歯科技術で、どうやったら幸せにできるかな?と考える。
もちろん、一人一人の要望を聞きながら、それに沿う形で、どのような治療法を僕が提案でき、結果を出せるかと。
患者さんの要望に応えられないと思ったら、僕は治療を断る。
僕には難しいので、他の先生を当たって下さいと伝えている。
知っている先生がいれば、紹介する。
昔は、全ての方を救いたいと思って無理した時があった。
すると僕がベストを尽くしたと思っても、患者さんは望んでいなかったなんて結果になることもあった。
診断、治療法共に、細かいところをみると、歯科医師が10人いれば10人違う。
同じ食材を渡されたプロの料理人が同じように作っても、味が変わるのと一緒だと思う。
同じ人間はいないので、当たり前のことだ。
前にも書いたが、僕は気が小さい。
100人に同じ治療をしても1人でも結果が上手くいかなければ気になって仕方がない。
歯科医師となり18年目になるが、本当にこの治療法で正しいのだろうか?と常に思っている。
だから歯科医師を続ける限り勉強を続ける。
スタッフ関係で悩んでいると先生達からよく話を聞く。
実は、僕も昔、凄い経験をしている。
勤務医時代に、スタッフから総スカンをくらい、約半年、ほとんど口を聞いてもらえなかった。
『自分が源泉』
その状況を作っていたのは、スタッフではない。
自分自信が作り出していた。
今、スタッフ達と接する時にいつも思っているのは、どうしたら、もっと幸せにできるかな?だ。
一人一人、考え、行動、キャリア、目標など全て違う。
だから、一人一人に対して言葉かけ、アドバイスも変えている。
そんな事が今出来ているのは、様々なトライ&エラーを繰り返してきたからだ。
もちろん、これからもエラーは起こると思っている。
その時に、逃げずに、次にトライを続ければ成長になると考えている。
相手に興味を持つ。
これが、とても大切と思う。
それは患者さん一人一人に対してもそう、スタッフ一人一人に対してもそう。
今まで、どういう人生を歩んできたのかな?
どうしてこんな状況になるまで、虫歯を放置していたのかな?
どうして当院を選んでくれたのかな?
今日はご機嫌が悪いけど、スタッフ間で何かあったかな?
ご主人や彼氏と喧嘩でもしたのかな?
…etc
ただ毎日の診療を黙々とこなしていたら、多分、それは見えない。
そして、もしも悪い状況に現在いて、すぐにでも対策を打たなければ、その傷口は知らない間に広がっていく…
そんな話も出来たらと思っています。
2016年10月30日(日)東京国際フォーラム
本日も皆様と共に、良い一日でありますように!