認知症の発症が増えている。コロナ禍で『祭り』や『お達者倶楽部』がなくなった。

平戸 生月 歯医者 認知症 高齢社会

地方で開業する一歯科医師の考察であることを、最初に明記する。

全国で同じようなことが起こっているかは分からない。

 

コロナ禍が三年目を迎えている。

この期間、生月島では『祭り』『町内運動会』『お達者倶楽部』などのイベントが中止されている。

 

2005年の開業以来、治療で終わりでなく始まり。

定期的に予防で通ってもらう大切さを訴えてきた。

自費の予防会員数は、この僻地で400名を超えている。

 

•予約自体を覚えていない

•曜日を間違える

•時間を間違える

高齢者の一人暮らしをされている方達の認知症の発症と思われることが明らかに増えた。

人との交流がなくなり、会話しないためか耳が遠くなる。

そして、ますます交流がなくなり認知症の進行が早くなっている気がする。

 

表情が豊かで僕ら若い人間が逆に元気をもらっていた。

そんな魅力的な方の表情を見る機会が減った。

これ以上、イベントの中止が続くと、文化の継承が途絶える。

今のコロナよりも長期的に影響する病魔に襲われるのではと危惧している。