痛くない時に歯科医院に通って欲しい… 高齢者&咬合崩壊&有病の治療は難しいです…
元気な時に、入れ歯を回避するため、残った少ない歯をつないで治療する方法があります。
ズラッとつながるため、数年は、そのまま噛める事が多いです。
患者さんの立場からすると、入れ歯やインプラント治療を回避出来るので、一時的には良い治療と思います。
しかし、そのまま治療で終わり、歯科医院に定期的に通わず年齢を重ねると…
お口の中が大変な状況になっている事があります!
痛みがある、グラグラしてきたと症状が出てから歯科医院に来られる方がいます。
その場合、間違いなく、かなり悪くなっている事が多いです。
これが若いうちなら、セオリー通りに治療を進めていくのですが、
高齢&咬合崩壊&有病
の3拍子が揃うと、治療の難易度が劇的に上がります。
患者さんからすると、前のように噛める様にして欲しいと言われるのですが、少ない本数で支えていた歯の根元が悪くなっている事が多く、同じ様な形で戻せない場合が多いからです。
そうなると、インプラントじゃなければ入れ歯という選択肢になるのですが、それは嫌だと言われる。
そうなると、歯科医師の立場からすると八方塞がりで、打つ手がなくなります。
少子高齢化が急速に進む地区で開業しているので、ここ最近、本当に増えてきています。
そのような方に会う度に、
若くて元気なうちに治療を終えて、
定期的に予防で診せてもらっていれば…
と思います。
かたや約10年前にインプラント治療をされて、自費の予防会員で定期的に通って下さる方がいます。
今では80半ばになるのですが、ご自身で歩かれ、とても元気です。
その方にいつも言われるのが、
「あの時、インプラントをしていて良かった。
何でも噛めるから。」
です。
毎回、食事の度に、
痛い、噛みにくい…
という人生と、
何でも美味しく食べれる!
人生どちらを選ばれるかは、皆さん次第です。
明日も皆さまと共に、良い一日でありますように!