山梨の秋山先生のようなマイクロスコープ臨床を行いたいと思うなら… 研修会参加と仕様を揃える事が…
最近、これからマイクロスコープを導入したい先生、僕を直接知らない先生からはメーカーやディーラーの方づてで、質問を受けるので、今現在(2016.12.20)の僕の考えをまとめて書きます。
ご興味ある先生は読んで下さい。
マイクロスコープは沢山の種類が各メーカーから発売されています。
それぞれに特徴があります。
その特徴に合わせて様々な使い方があるので、まずは自分自身がどのようにマイクロスコープを臨床に使いたいかを明確にイメージして下さい。
その上で、その方法で実践されている先生に学ぶと良いと思います。
僕は、山梨の秋山先生のようなマイクロスコープを活かした臨床を自分も実践したいと思っています。
同じように秋山先生のような臨床を将来行いたいと思う先生のために書きます。
近道は間違いなく、
秋山先生から直接習う事
だと考えています。
これは僕の恩師である福岡市天神でご開業されている山道信之先生からの教えに、
その道の第一人者から習え!
でした。
弟子は弟子の色が付いている。
だから、それを開発した先生から直接学べというものです。
という訳で、アドバイスの第一は、
秋山先生の研修コースに参加する
事です。
まずはプリンシパルコースから。ミラーテクニック、そして『The Micro Endoscopic Technique Akiyama Method』の基礎が学べます。
そして、参加するだけでなく、それを実践するには当然マイクロスコープが必要になります。
秋山先生の臨床を夢見るならば、秋山先生の仕様が必要です。
僕のマイクロスコープ1機目は、実は秋山先生仕様ではないです。
秋山先生に出会う前2013年の11月に購入したからです。
フォルダブル、LED、バリオスコープとなっております。
しかし2014年の6月にプリンシパルコースに出て、これでは忠実に再現できないと解り、2機目、3機目は秋山先生の仕様にしています。
その仕様を紹介します。
OPMI pico MORA
マイクロスコープ本体です。
現在の段階で、秋山先生の臨床を実践するには、コレしかありません。他機種で似たような事が出来たとしても、忠実に再現は出来ません。限界があります。
キセノン
非常に自然光に近く、明るいです。LEDでは色彩が違います。強拡大で診ていく場合、LEDとキセノンでは間違いなくキセノンに軍配が上がります。
僕は両方持っていて、そう感じます。
5センチのエクステンション
秋山先生が開発された『The Micro Endoscopic Technique Akiyama Method』を実践するには必須です。
使えば使うほど、なぜ必要か解ります。
レチクル
レンズに付ける中心の指標です。僕は十字線を入れています。丸もあります。好みです。
CCDカメラ
なぜビデオカメラじゃないのかというと、ビデオカメラだと重さで左右バランスが悪くなるからです。
pico MORAを自在に扱うには、患者さんの動きや歯牙の形態に合わせて微調整が必要です。
調整の度に、緩めて閉めてだと時間がかかります。
秋山先生や、そのお弟子さんである先生や歯科衛生士さんが、まるで裸眼や拡大鏡で治療しているようなスピード、いやそれ以上で治療が出来ているのか、こういうところに秘訣があります。
すごく動かしやすくしていないと出来ないんです。
またカメラの推奨は、イケガミの高い製品ですが、僕はカリーナ社のカメラです。将来、カリーナ社からより高性能の製品が出たら替えようと考えています。
ADMENIC DVP2
カリーナ社の映像記録&プレゼンテーションシステムです。これがあるとないとでは、患者さんに対する説明が天と地ほど差が出ると僕は感じています。
DVP2を導入するまでは、メディア社のビジュアルマックスを用いて術前、術中、術後の静止画を見せて説明していました。
長年通ってくださっている患者さんにDVP2を使って説明したら、こんな風に治療されていたんですね!と初めて聞いたかのように言われました。
つまり静止画では伝わっていなくて、DVP2の動画を術直後に見せる事で納得されました。
それだけ動画での説明は、強力です。
患者さんに伝わらなければ、患者さんはマイクロスコープの良さが解りません。そのためにもDVP2は、間違いなくあった方が良い製品です。
最後に秋山先生は、YouTubeで様々な動画をアップされています。
YouTube上で、歯周病・秋山先生
で検索してみて下さい。様々なマイクロスコープの事が学べます。
と色々、私見で書きましたが、裸眼や、拡大鏡を使う治療で、来院して下さる患者さんに結果を出して、責任が取れているなら無理してまで必要はない製品と思います。
とくに全く使えもしないのに差別化のためとマイクロスコープを開業時から導入するのは非常に危険です。
オブジェ化して、不良債権化します。
そのため、自分がこの先生のような臨床をしたいと思ったら、その先生のマイクロスコープの研修会に参加し、クリニックでの実用のイメージが出来てから購入されると良いです。
導入して3年が経過して、全ての臨床にマイクロスコープを使えるようになり、日々の臨床が楽しくて仕方ありません。
歯科医師の僕と同じように、山梨に通い、秋山先生から直接学んでいる歯科衛生士達も同じ意見です。
これからも向上を目指し、スタッフ一同精進を続けていきます!
明日も皆さまと共に、良い一日でありますように!
2016年11月27日
秋山先生主催のコントロールコース、
2回目参加の際の写真です。