来院の度に, いつまで治療かかりますか… 超高齢社会を先取りしている地方の歯科医院で起こっている事…
今年は、九州場所が中止になっているので、毎年お相撲さん達のお腹に入る予定だった高級魚あら(クエ)が、平戸で普段よりお手ごろ価格で食べる事が出来る。
現在、
平戸天然あら鍋まつり
が開催されているので、コロナに警戒し、ソーシャルディスタンを保ちながら、お越し頂けたら幸いです。
写真は、僕が時々お世話になっている
よ志乃
さんのプリプリのあらのお刺身と鍋。
美味しいですよ😁
さて、本題。
入れ歯が痛いと来院されたAさん。
お口の中を診せてもらうと、下の左右の奥歯には擦り減った入れ歯が入っていた。
上の歯が、かなり下がってきていて、噛み合わせの状態は、ガタガタ。
長く持たせるような噛み合わせにするなら、残っている歯のほとんどは再治療していかなくてはいけない。
時間や費用もかかるけどどうされます?と聞くと、先生にお任せしますの返答。
それでは、ゆっくり進めて行きましょうと悪い部位から治療に入っていく事に。
すると、ついこの前予約を取られたのに、予約時間に来られていない。
ご自宅に電話すると、忘れられていた…
そう認知症を発症されている事が解った。
幸い、同居されているご家族がいるので、一緒に来てもらい、今後の治療に関して説明させて頂く事にした。
話をすると、今なら、まだ自分で動けるので治療を進めてもらいたいとなったので、治療再開に。
ところが、最初は時間や費用がかかっても良いと言われていたAさん、毎回来院される度に、
いつまで治療かかりますか?
と同じ質問をされる。
再度、ご家族に連絡すると、最近、認知症が進んでいるかもしれないとの事。
ご相談の上、最低限、出来る限りの治療で終了する事にした。
理想の噛み合わせとは、程遠い結果となるが仕方がない。
超高齢社会を先取りしている地方で診療していて、これからの歯科医療、本当に大変になる事が想像できる。
昔なら直ぐに抜いていた歯を残していたり、インプラント治療をされていたり、口腔内が複雑になっている事が多い。
元気なうちに、しっかりとした噛み合わせを作らせて頂き、定期的に診せてもらえたら、大崩れする事は、ほとんどない。
ところが、痛みなどの症状がある時にだけ、歯科に通っていると、今回の様な事が起こってくる。
開業して16年目になるが、年々増加傾向にある。
これは、今後の日本の歯科界でも同じ事が起こると思う。
都会だと、一人暮らしの方も増えてくると思うので、尚更、治療介入が難しくなると想像できる。
これからの時代を支える若い先生達は、本当に試行錯誤の臨床が待ち構えていると思う。
時代の先取りをしたい若い先生、ご連絡お待ちしております。
月に1、2度来島されるのも歓迎です。
1歳から100歳の臨床見れます。
おまけでマイクロスコープ臨床も。
明日も皆様と共に、良い一日でありますように。