軌跡~僕は神様でないから… 患者さんの写真やレントゲンそれに動画を記録している…

生月 歯医者 歯科医院 選び 天山酒造 飛天山

久しぶりに先日、泊まりで丸1日、開業前の若い見学の先生が来られた。

僕が歯科医師として20年以上、開業医として15年以上経験、実践している素の臨床を見せるので、基本は見学をお断りしている。

患者さんに協力してもらわなきゃいけないし、スタッフも普段以上に気を遣うからだ。

 

昔は希望があれば、だれかれとなく受け入れていた事があったが、今は止めている。

ココでは詳細は書けないが、驚く経験をしてからだ。

歯科医師としての前に、人として、どうかしているだろうと。

 

僕は一般家庭出身で、大学&大学院は奨学金とアルバイトで生活してきたので、2世や3世の裕福家庭に育った先生方とは一味違う。

その異質さが、歯科医師の友人が少ないという事実もありますが(笑)。

それでも、来年50歳になるので、育ててもらった歯科医療界に少しでも貢献できる事があればと、開業前の先生には門戸を開いてる。

 

見学の合間や診療後の会食時に、見学の先生とディスカッションする。

クレバーな質問が来ると、僕の脳味噌も活性化されて、実に良い時間を過ごせる。

自分の臨床や取り組みの振り返りも出来て、僕自身が勉強になる。

 

患者さんによっては、説明しながら治療をさせて頂くので、実はアシスタントに付いている歯科衛生士が、先生そんな事考えて治療していたんだと再確認出来るようで、これまた勉強になるらしい。

患者さんも診療が終わった後に「先生は、そげな事ば口の中で、しよるとばいね。」と改めて治療の内容を再確認して下さるようで有り難い。

 

マイクロスコープを4つの診療室に全て導入しているので、そこに惹かれて見学に来られる先生もいるが、実はそれは肝ではない。

肝は、患者さんやスタッフ達との信頼関係づくりと僕は思う。

16年前の開業時から30%近く人口が減少している僻地で、新患も毎月10名以下。

そんな場所でも、一緒に働いてくれる歯科衛生士は6名在籍している。

 

開業前の先生方に聞くと、ほとんどの先生が、患者さんの記録を残せていない。

それだと自分のやった臨床が、どういう風になるのか経過を追えない。

職人としての歯科の技量が、上手いのか下手なのかも解らないままに歳を重ねる事になる。

 

僕は神様ではないから、上手くいかない事がある。

上手くいかない時、記録を振り返り、なんで上手くいかなかったのか向き合う。

そして糧とさせて頂いて、次に活かし成長させてもらっている。

臨床を続ける限り、この習慣は続けていく。

(業務連絡:K先生、規格できちんと記録を残さないと成長できないぞ。)

 

僕は運が良く、歯科医師になりたての頃に、福岡市の天神で開業されている恩師の山道信之先生や、故下川公一先生と出会い、規格で患者さんの情報をきちんと残していく重要性を教えて頂いた。

正直、開業直後は苦しく大変だったが、今では続けてきて本当に良かったと思える。

 

このブログを読んで下さっている方には、一般の方も多いので、歯科医院選びの一つとして、きちんと術前に沢山の写真や細かいレントゲンを撮ってくれているかは指標として大切だと思う。

派手な宣伝広告や、資料をきちんと残さずに、直ぐに治療に入る先生は注意した方がいい。

そして問診をきちんとしてくれるかどうかも重要な指標の1つと僕は思う。

 

写真は、見学の先生に頂いた日本酒です。

佐賀の天山酒造さんのお酒で、スッキリして、とても美味しかったです😁

本当に、ありがとうございました。

また、いつでも見学に来られて下さい。

 

本日も皆様と共に、良い一日でありますように❗️