英語辞書を片手に英語文献を読んで, 抄読会に挑んていた日が懐かしい…
秋の夜長に、ココ最近、英語文献と格闘している。
オンラインでの学会での発表準備をしているからだ。
約20年前の大学院生の頃は、抄読会の担当になった時は、具合が悪くなっていた。
まずは文献を図書館に見つけにいき、コピーを取る。
そして、英語辞書を片手に英語文献を必死に英訳し、まとめて発表という形だった。
今のようにGoogle翻訳などなかったので、本当に時間がかかった。
今は、文献検索もPubMedを使えば、僕が住んでいる生月にいてもAbstractは無料で読める。
僕は、その上、母校九大の歯周病科の研修登録医なので、多くの文献のフルテキストも読む事が出来る。
良い時代に本当になったと思う。
それでも日々の臨床に追われていると、英語文献と向き合う時間は少ない。
そんな中、数年前に大野純一先生に声をかけて頂き、CTT(キャビトロントップチーム)の末席に九州から唯一参加させてもらっている。
東京での開催なので、全てには参加出来ていないが、参加できる時は学ばせてもらっている。
メンバーの中には、海外留学の経験がある先生や、臨床経験が豊富な先生方がおられ、とても勉強になる。
英語文献の読み方も、全く解っていなかったのですが、何回か参加する事で、解るようになってきた。
執筆や講演をする機会が今までもあったが、誰かが訳された文献をそのまま参考にしていた事が多かった。
しかし
誰かに和訳されている=訳者のバイアスがかかっている
という事実がある。
同じ文献でも捉える人によって解釈が違うのだ。
例えば、ハンドスケーラーと超音波スケーラーを比較した同じ文献で、ある先生は、ハンドスケーラーの方がしっかりと歯石が取れると解釈される人もいれば、超音波スケーラーの方が歯に優しいと解釈される先生もいる。
最近、歯科界でも、よく和訳された文献をまとめた書籍が沢山出ているのですが、よく読まないとエラい目に遭う事がある。
どの書籍とは書けないが、どう読んでも文献内容と違う和訳がされている文を目にする事がある。
僕よりも若い先生で、講師として発表したり、患者さんに対してEBMを提案するなら、原著論文にも目を通される事をお勧めする。
原著に触れると思わぬ発見がある。
そんなこんなで様々な文献を読んでいたら発表のスライドがまだ完成していない…
実際に使う文献は数本なのに…
ブログを書いている暇なんてないはずなのですが…
50手前のオジさん歯科医師、まだまだ勉強です。
最近、朝型なので、早く寝ます…
禰豆子にiPhoneの充電を頼んで…
明日も皆様と共に、良い一日でありますように。