変わらぬメンバーで共に成長し続けていると… 有難いなあ…
昨夜、スタッフの一人から電話が入る。
「先ほど、祖母が亡くなりました。」
と。
以前から容体が悪く病院に入院していると聞いていた。
長年一緒に生活をしてきたお婆ちゃん。
彼女の勤務が終わり、病院に駆けつけるのを待っていてくれたのだろう。
最期に立ち会えたそうだ。
ご冥福をお祈りいたします。
電話をもらった後、2階の自宅から診療室に降りて、予約の確認をした。
今日は、もともとスタッフの一人が年休を取っている。
そのため、通常よりも少ないスタッフでの診療体制で準備していた。
午後は、インプラント埋入の予定なので、夕方までは他に患者さんを入れていない。
それ以外の時間も義歯の調整などが上手い具合に入っていたので、予約を調整せずに、事情を来院される方に説明しながら、何とか乗り切れると判断した。
予約状況をクリニックのLINEトークに投稿し、早く就寝した。
今朝、スタッフと共に診療準備をしていると、受付で声が上がった。
なんと、何も言っていなかったのに、現在、育休中のスタッフが乳飲み子を背中に背負って駆けつけてくれた。
裏方やります!と。
更に、通常なら9時半から勤務のスタッフも、9時の診療開始に合わせて早出してくれた。
ピンチの時に、お互いに助け合うクリニック。
こんな歯科医院を作りたいと思っていて、それが実現出来た。
このような西の端のクリニックに、皆が集まってくれて、本当に有難い。
後輩の先生から、良いスタッフがいない、〇〇の問題がある…etc、スタッフに関して様々な事を聞く事がある。
僕は一言、
「全ては院長である先生の責任。
自分が源泉。」
と。
小企業である歯科医院では、院長の舵取りで、どうにでもなる。
周りに答えを求めている限り、永遠に解決しない。
歯科医師は大学で、ほとんど経営学を学んでいない。今は違うのかもしれないが…
僕の時代は、そうだった。
そのため勤務医時代は関係ないが、いざ開業して経営者となると、もの凄く苦労する事が多い。
経営の模範が勤務していた時の院長になるので、それ以外の物差しを持たないで開業するからだ。
そんな僕も、様々な苦労を、この12年してきた。
歯科医院が少ない時代、経営を考えず、技術だけ磨いていれば良い時代もあった。
今は日本の人口は、どんどん減少、高齢者は増え続けている。
日本の高度成長は、とっくの昔に止まっていて、今後どうなるか誰も予想出来ない。
そんな時代だからこそ、変化しながら、前に進むしかない。
そんな時に、僕が大切にしているのは
人
患者さん、業者の皆さん、スタッフ、家族…etc、そのような人とのご縁を大切にする事。
スタッフを採用すれば、そのスタッフの人生を経営者は背負っている。
その責任を感じずに、経営している先生方が多い。
技術系の勉強に熱心な先生は、同じくらいの情熱を経営、スタッフにもかければ上手くいく。
僕はそう思っている。
そのような情熱を傾けていると、困ったときに手を差し伸べてくれる人がいる。
僕は、今日もそうだが、そうやって助けられてきた。
助けられたら、その感謝の気持ちを忘れずに、もっと情熱をかけようと心に誓う。
それを続ける事が、経営者としての成長と思う。
さて、お昼にします。
シミュレーション通りに、無事にインプラントが終わるように、更に何度も頭のなかで術式を描きながら。
明日も皆様と共に、良い一日でありますように!