今朝、Facebookを開くと、

『川口悟史さんと友達になり今日で２年になりました』

とお知らせがきた。

そうか、現在、一緒に働いてくれている勤務医の川口と知り合って、もう２年か…

 

始まりは、僕がブログで何気に、

『若い先生で、一緒に働いてくれる先生いないかな…』

と一言書いた事からだ。

 

すると、川口から、

『約１年半先になりますが、貴院で働かせてもらえないか？』

と連絡が。

それまで、全く面識がなかった。

 

昔から僕のブログを読んでくれていたようで、当院での歯科医療に大変興味を持ってもらったようだ。

ただ、ブログに書いている事が全てではないので、まずは見学に来て欲しいと時間の都合がつく時に、来てもらった。

 

見学後、やはり、気持ちは変わらないと来たので、次は奥様も一緒にどうぞと。

そう、僕は当初、独身の若い先生の応募を期待していたのだが、既婚者だった。

本当に何もない場所なので、それを知らずに連れて来られたら、奥様はたまったものではない。

すぐに家庭不和を起こしてしまう。

それは、僕は望まないので、奥様がOKをしてからと話をした。

 

奥様にも全て見学してもらい、やはりスミマセンと連絡が来るかと思いきや、それでも来たいと。

本当に、人生かけてまで勤務する場所じゃなかもしれなので、同じような開業前の先生達にも声かけて、僕の実際に行っている歯科医院経営、臨床の総論的な事をセミナー形式でやるから、それに参加してから考えてと、昨年３回に渡り、セミナーを実施した。

 

セミナー終了後、気持ちは変わらないときたので、それなら、当院主催のNTセミナーに招待するので、どんな取り組みをやっているか体感してみてと誘った。

するとNTセミナーの前日に、僕の口の中の補綴が破折。

セミナー当日、やってきた川口に突然、

「僕の治療をお願い！」

と突然、自身が患者になった。

 

後から川口も言っていたが、事実上の実技試験だった。

急にふられ、緊張していただろうに、見事に治療してくれた。

そう、もちろん合格だ。

 

とても器用だし、とにかく根が真面目。

また、とても感じが良い。

（ついでに、実はメガネを外したら、イケメン！）

 

僕としては、ぜひ、一緒に働きたいと思ったが、一つ問題が。

それは給与だ。

既に４年歯科医師として経験しているので、それなりの処遇が必要だ。

しかし、２０１６年の春に移転したばかりで、多額な借金を背負い、全く余裕がない。

それでも、僕がやってきた歯科医院経営や臨床を学びたいという若い歯科医師がいるのに、無下に断る訳にはいかない。

 

そこで、奥様と同席の下、正直に、この金額がギリギリですと提示した。

前職の給与よりも、かなり下がる金額だ。

それでも彼は、実家の歯科医院に戻るまで、３年間、勉強させて下さいと契約を交わしてくれた。

また、しっかり留守番しますので、先生も海外研修など、どんどん勉強して下さいとも。

 

いや、本当に有難い。

それだけの思いで来てくれたので、４月の最初に、川口に聞いた。

『優しく指導が良い？スパルタ指導が良い？』

と。

すると、

『スパルタでお願いします❗️』と。

 

そう言われたら、容赦はしない。

早く、僕を追い抜いてくれ。

まずは僕の真似から始める形で良い。

僕が学んできた知識、経験、全て伝える。

僕が全て責任取るので、どんどんやってもらう。

そして、真似から始めて、川口自身が今まで学んできた知識、経験を加え、川口オリジナルの歯科医師になれ！と。

 

教える事は全てメモを取るように指示しているので、すごい量になっている。

特に最初は、かなりダメだしをしたので、相当苦労したと思う。

そんな中、奥様も頼もしく、

「どんどん指導して下さい！」

とお墨付きも得たので、家庭でも居場所がなかったかもしれない。

 

半年経った今、ほとんど任せられるようになっている。

本当に凄い成長で驚くと共に、僕の出番はすぐになくなりそうな気がする。

もともと開業時から肩書きに入れている、

「プロデューサー」

なので、それで良いと思う。

 

僕よりも若い歯科医師の先生が、どんどん活躍してくれれば、間違いなく日本の歯科界の未来は明るくなると思うからだ。

川口のお陰で、僕自身、学びに充てる時間が増えた。

実際、明後日５日から７日まで、横浜で開催される日本国際歯科大会に参加。

１３日から１５日は、山梨で秋山先生のマイクロスコープの研修に。

そして、１０月２７日から１１月の初めまではバンクーバーで開催されるAAPという国際歯科学会に参加する。

 

任せられる若い歯科医師と勤務出来て、本当に僕は運が良い。

また、そんな若い川口を支えてくれる当院のスタッフ達にも本当に感謝だ。

間違いなく良いチームが出来ている。

もっと良いチームになるように、経営者として精進を続ける。

将来、高﨑についていって良かったと言ってもらえるように❗️

 

明日も皆様と共に、良い一日でありますように😄