歯が取れてきたよ… 根面カリエスとの戦い. 高齢社会で起こる現実.
「歯が取れてきたよ。」
電話が入る。15年前の開業以来、定期的にずっと通って下さっている方からだ。
お年は90台半ばになる。
20本以上歯が残っているので、ご本人の希望もあり入れ歯は使っていない。
ここ最近、上記の様な事が起こってきた。
歯の根っこの部分が虫歯になる根面(こんめん)カリエスが頻発している。
本当に悩ましい。
通常だと抜歯してもおかしくない様な状況だが、抜いてしまうと著しくQOLが下がる。
今から入れ歯を使おうと言っても、慣れてくれる年齢ではない。
今回は、特別な事をしてまずは保存を考え治療した。
現在、仮歯にしている。
ご家族の方に、しっかり説明して経過をみていく。
寿命が伸びて長生きする事は良い事だが、歯がどこまで持たせられるか誰も解らない。
高齢社会における治療法は教科書に載っていない。
これから頭悩ませる事が増えるのは間違いない。
経営的にも慈悲診療が増えるので悩ましい…
医療人として根面カリエスと戦い続ける覚悟だ。
そんな時に、お勧めの材料が、
COVID-19下における飛沫感染対策に配慮した現在版ARTテクニック
最後に僕の名前がチラッと登場します。
西の端でグラスアイオノマーセメントが見直される時代が来ると思っている。
明日も皆様と共に、良い一日であります様に😁
追伸:写真は本文と全く関係ありません。美味しい日本酒を飲みながら、美味しい和食を食べたいなぁと思いまして…
福岡の某所です…