挨拶をする。お話を聞く。診せてもらう。現状把握のためにレントゲンや口腔内写真を撮る…
自分自身が歯科医院に行ったら、どのように診察を受けたいかな?そう思いながら、クリニックを経営している。
まず電話対応で、まずい対応は最初からアウト。
数回コールが鳴って取ったら、お待たせして申し訳ありませんがないとダメ。
また、きちんと名乗る。
クリニックの名前だけ名乗る人がいるが、それも当院ではダメ。
「NATURAL TEETHの〇〇です。」と最初に名乗るように教育している。
時々言い忘れているスタッフには、見つける度に、再指導。その繰り返しだ。
受付は、どんなに忙しくても笑顔で対応。
受付はクリニックの顔であり司令塔。
その顔がしかめっ面だと感じが悪い。
クリニック全体の感じが悪くなる。
司令塔の働き次第で、見事にクリニックの経営は変わる。
受付が、予約を忘れがちな人には事前に電話を入れたり、最近来院が途絶えている方に、空いた時間に電話したりするという、ちょっとした行動が本当に左右する。
つい新患数ばかり目がいくが、それは幻想。
大切なのは治療脱落者が、どれだけ少ないか、キャンセル率をどれだけ抑えられるか、定期的に予防で来院して下さる方をいかに増やしていくかが、これから人口が減少する国での経営と僕は考えている。
診療室の中にご案内したら、まずは挨拶。
「院長の高崎です。宜しくお願いします。」
初対面では、当たり前の事と僕は考えている。
以前実際にあった嘘のような本当の話。
僕が挨拶を最初にしたら、
「今まで行っていた歯科医院では、院長先生の顔を見たことがない。
ただ、ガーっと治療されて終わり。まさか、私に挨拶してくれるだなんて!」
と。
その患者さん、治療が終わり、自費の予防会員に入って下さり、もう何年も定期的に来院して下さっている。
本当にありがたい。
「現在のお口の中を把握したいので、お口の中のレントゲンを撮影させて頂いたり、お口の中の写真を撮らせて頂きます。また、歯茎の検査もさせて頂きますので、ちょっとだけチクチクとするかもしれません。本日は、歯科衛生士の〇〇が担当させて頂きますので、宜しくお願いします。」
と話をする。
ちなみに問診票に、保険にしますか?自費にしますか?なんて文言は一切ない。
どんな治療内容か解らないのに決定できる訳ない。
ダイハツにしますか?ベンツにしますか?と聞いているようなものだ。
保険診療を選ばれようが、自費診療を選ばれようが関係なく一律に接している。
来院された方の初診時のお口の中の状態は、特に大切なので、出来る限り規格化して資料を採らせてもらう。
これは、患者さんのためにもなるし、僕らも治療経過がどう変化するか確認出来るので、とても大切と考えている。
この初診時の資料採りを軽視している先生は、どんなに勉強しても一定のレベルにしかいかないと僕は考えている。
僕は、一番の師匠である山道信之先生や、下川公一先生から学んだ。
それをこの11年続けてきたから今がある。
今日も開業時から通って下さっている患者さんの初診時の顔やお口の状況を見せて説明することが出来た。
こうやって定期的に来院して下さっているから、インプラントだけでなく、他の歯も10年変わらず保てています。予防は、とても大切ですと。
開業前の若い先生がよく勘違いしている。
差別化のためにマイクロスコープを最初から購入します!
と。
僕は、いつも思う。
そんな高いオブジェ買ってどうするの?
買っても使えなかったら、意味ないし、借金の返済に追われるだけだよと。
でも馬の耳に念仏の先生が多い…
そんな当たり前の事を当たり前にしていこうと西の端の小さな島で開業して12年目になる。
2011年の夏から、どんな風にスタッフと取り組んでいるのか教えて欲しいと言われる先生方に、実際にお伝えする機会を作っている。
今年の9月で11回目。来年の春で12回目となる。
お陰様で、毎回、募集を始めるとすぐに満席になる。有り難い。
近々、事前に興味を持たれて連絡を頂いている先生達に一斉にご案内を送る予定だ。
毎回4歯科医院の枠しかないので、参加申し込みが早い医院から席を確保させてもらっている。
そのため、1年待ちになることがあるのは、ご了承してもらっている。
もしも事前に連絡していたっけ?と不安に思われる先生がおられたら、
nteeth@gmail.com
にご連絡を頂けると、一斉連絡の際に、一緒にご案内します。
明日も皆様と共に、良い一日でありますように!